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思い出の記念写真は楽しく残そう


今年の札幌の夏は涼しかったですね。みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか?今日は我が家での思い出の写真の保存方法をご紹介します。

撮影した記念写真のゆくえ

写真撮影はデジタル機器とSNSの普及でとても身近になりましたね。皆さんは写真撮影した後にデータをどのようにしていますか? 昔はフィルムで撮影して現像と同時にプリントして、写真が写真プリントという「実体」として手元に残りました。今は個人で撮影した写真を写真集にしたりプリントしたりする人は少ないかもしれませんね。ほとんどの方はデバイス(カメラ、スマホ、PCなど)にそのまま保存されているのではないでしょうか?

帯広畜産大

この夏は一泊で帯広に家族旅行をしました♪

思い出の記念写真をプリントで残す

世の中はペーパーレスの時代です。写真も書籍もニュースメディアも。でも写真をプリントして手元に残しておくのは、何かのデバイスを通じて見ることと少し意味合いが違います。え?そんな事をしなくてもスマホで見ればいいじゃないと思いますよね。でも違うんです。アルバムで見るのとスマホで見るのとでは、写真を見たときに心がほっこりする感覚が全然違うんですよね。これは不思議ですね。一昔前の家族や友人が写す写真は、上手い下手はあまり関係なくて、多少ピンぼけでも、色が良くなくても、その時撮影した写真が現像と同時にプリントされて手元にあることがごく自然なことだったように思います。懐かしいのは「さぁ写真を撮ろう!」とカメラを出してきては電池がないとか、フィルムがないとか、そういう時代でしたね。で、富士フィルムさんの「写ルンです」が大流行しましたよね。

馬の写真

かわいいお馬の写真が撮れました♪

記念写真アルバムはたからもの

思い出の記念写真をかたちとして残すのはどのようなスタイルでも構わないと私は思います。例えば自宅のインクジェットプリンターで記念写真をプリントするのもありですし、写真屋さんでプリントをするのもあり。我が家では今、昔のアルバムをひもといて写真の整理を少しずつ進めています。普段はスマホやデジカメで撮影している写真も、残したい写真を選んでプリントしてアルバムに貼っています。我が家では写真アルバムはどんなに時代が進んでも変わらない大切なたからものなんです。

ジンギスカンの写真

美味しいジンギスカンを頂きました♪もちろん写真プリントします♪

ちょっとした写真を残すことの大切さ

みなさんも子供の頃の写真が家にありますよね。親御様と写っている記念写真、親戚との記念写真、友達との集合写真など。写真はどのような写真であれ撮影者が写っている人を見ていた「まなざし」そのものです。そこには自分に向けられたまなざしが後から自分で感じられる温かさがあります。今はデジタルの時代になりましたが、デバイス保存のままで10年先、20年先、写真の価値が増してくるころ、忘れていたころに「こんな写真が出てきたよ!」って写真を見て家族で笑ったり、懐かしむことができるでしょうか。家族写真、子供写真を子供達や孫たちと楽しみながら眺めて家族史、自分史を残していくことができるでしょうか。少し大げさかもしれませんが、私たち世代はそういう岐路に立っている世代なのかもしれませんね。

トマトの写真

札幌に帰ってきたらお庭に面白いトマトが出来ていましたw 我が家の記念写真アルバム行き決定です♪


幸福の記念写真


先日、久しぶりに夕張に行きました。記念写真のお客様が夕張からいらっしゃるたびに街の様子をお聞きしていました。帯広からの帰り道にふらっと立ち寄ってみたくなったのです。10年ぶりくらいになるでしょうか。

写真を撮りながら

私の中で夕張と言えば「幸福の黄色いハンカチ」です。山田洋次監督の作品が大好きです。現実と夢や希望、その中で生きていく人たちの心情を描いた映画と写真は私の琴線に触れるものがとても多いです。私の心にある思い出はなぜか静止画、写真なんです。写真に声が付いている感じなんですよね。写真を撮りながら昔の事をいろいろ思い出しました。

古民家の写真

たくさんの写真が飾られていました

幸福の黄色いハンカチのロケ地には昔の夕張の写真がいっぱい飾ってありました。日常の写真は本当にいいです。ここにはたくさんの人たちの生活があったことがよくわかります。炭鉱会社の記念写真も立派な写真がたくさんあって生活が豊かであったこともわかります。私は札幌生まれの札幌育ちですけど、子供時代の懐かしい雰囲気の写真もいっぱいあって、写真はモノクロでしたが私には不思議と色が見えました。写真は時を経るごとに価値が増していくということも改めて実感しました。

屋内の写真

写真を撮りながら散策していると子供の頃の思い出が甦ってきました。木製のキャビネットに収まったテレビ、アルミの灰皿と魔法瓶、石炭ストーブ、畳と唐紙、小さな頃に過ごした家を思い出します。鍵っ子だったので一人で遊んでいたことも多かったのですが、両親が帰宅すると何となく家の雰囲気が明るくなってワクワクしていたのを覚えています。おばあちゃんの家もこんな感じでした。私の記憶の中にかすかにある情景を想いのまま写真にしました。

家電の写真

大きなパネル写真

家の中には大きなパネル写真が飾ってありました。写真は映画のラストシーンのスチルで素朴だけど心情がよく表れている素敵な写真でした。そして、そこには山田洋次監督の直筆でこう書かれていました。

ぼくたちは
幸福な思い出をもっているのか、
あるいは今、幸福か、
それとも、幸福な未来にむかっているのか?

幸福の記念写真

特別であることの幸せ、普通でいられることの幸せ、幸福の捉え方は人それぞれ違いますね。私はみなさんが幸福でにっこりしている記念写真を写すのが幸せです。幸せは言葉では言い表せないこともたくさんあります。でも心の一番温かいところに届く写真には、きっと、全部、みなさんの幸せが写っているのだと思います。私は素朴な笑顔の写真が大好きです。

「幸福の黄色いハンカチ」はご覧になられたことがない方にはぜひ見て欲しい映画。大切なことがいっぱい刻まれていて何度見ても心が本当に温かくなります。

ハンカチの写真


写真を撮影すると思い出が蘇る


こんにちは!札幌もようやく夏らしい日が続くようになってきましたね。今日は、先日ふらりと立ち寄った母校のお話をしてみようと思います。

子供の頃のボクは通っていた小学校の学校開放で剣道を習っていました。だから夜の小学校の雰囲気は今でもよく覚えています。

先日、所用で出かけた時に母校の小学校前を通りました。衝動的に「そうだ!思い出の場所で写真を撮ってみよう♫」と思い、車を停めカメラを取り出しました。僕が覚えている小学校の夜景を写真にしてみたくなったんです。写真を撮影していると様々な思い出が蘇ってきました。

写真を撮影しながら思い出すこと

写真を見て懐かしむというのはあるけれど、自分の記憶にある風景の写真を撮りながら、昔はこうだったなぁと懐かしむことができるのも写真の魅力かなとボクは思うんです。

ボクは小学1年生の時から雨の日も風の日も雪の日も剣道の稽古は休まず通いました。この歩道橋も懐かしい思い出です。友達の笑顔を思い出します。こうやって自分が小さな頃の視点と視野に立って思い出の場所の写真を撮影してみると、昔の記憶が蘇ってきてとても楽しいです。

札幌市立幌北小学校の歩道橋

大人になると忘れてしまうけどチビッコの目線の高さは写真にするとよくわかりますね♪

写真にするとわかる「変わらないもの 変わっていくもの」

創成川沿いの石狩街道は今は川の両岸を車が往来していますけど、昔は北に向かう車線だけでした。写真にある川の右側は土手みたいになっていて、友達と釣りをした事も覚えています。トンギョ(トミヨ)がよく釣れました。べっち、うた、まーちゃん、友達の名前もどんどん思い出してきます。校歌もちゃんと覚えているよ。「石狩の広野を望む さやかなる北斗を仰ぐ…」みんなで歌ったよ。写真の左側が校庭。この写真では雰囲気はあまり変わっていない様に思います。あっ、そういえばそろそろ夏祭りかな?今年はまた行ってみようかな?

石狩街道札幌市立幌北小学校前

昔からひんやりとした夜風が吹いている場所なんです

お母さんと入学式の記念写真を撮ったんだ

僕の学校生活はこの玄関から始まりました。昔は木の下駄箱に簡素なスノコの玄関でした。学期末にはスノコを持ち上げてみんなで掃除をしました。今はとても綺麗になっていました。この玄関の前で母と入学式の記念写真を撮った事を思い出しました。

父も母も共働きでボクはずっと鍵っ子でした。でも両親はいっぱい僕のことを見てくれました。6つ離れた姉はご飯を作ってくれたり、たくさん遊んでくれました。友達もボクといっぱい仲良くしてくれました。ボクは周りの人がニコニコ笑ってくれるのが大好きでした。

そんなことをね、思い出しながら写真を写すのが好きなんです。

札幌市立幌北小学校

お母さんと入学写真を写した小学校の玄関

写真は心で写すもの 写真は心で見るもの

写真は時を経るごとにその価値が高まっていきます。当時を物語る大切な写真。昔のままが残っている懐かしい写真は素敵です。

でも逆に、昔を思い出しながら写真を撮影をしてみると、変わらないものと変わってしまったもの、自分の気持ちの変化にも気付くことがたくさんあります。

・何でもない歩道橋の写真

・どうということはない夜景の写真

・小学校の玄関のふつうの写真

知らない人には気にも止まらない普通の写真です。でも皆さんにもきっとあるはずです。大切な思い出の場所や懐かしい人。

昔の日常は、昔の何でもない日々は、 全て今の自分の一部になっていると思うんです。写真は心を込めて写すもの。撮影者の気持ち、写っている人の気持ち、「心」が見える写真は優しくて大好きです。本当に大切なことはきっと「かたち」や「体裁」じゃないのだとボクは思います。皆さんの思い出に彩りを添えることができるように、心を込めて写真を紡いでいこうと思っています。