札幌フォトスタジオ石井の写真ギャラリー（１）

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デジタルカメラの功罪

デジタルカメラの普及でみなさんの写真との関わり合い方もずいぶんと変化したのではないでしょうか。メールで送信したり、SNSで共有したり、記録がネガからデータという媒体に置き換わったことでハンドリングが格段によくなり、本当に便利になりましたね。最近では画質も相当に改善され、もうアナログとデジタルの優劣を語るのはナンセンスなのかもしれません。使用目的によってはローエンドのデジタルカメラでも充分に役割を果たしてくれますね。でも、写真撮影が気軽になった反面、撮影したその写真はどのようなフィニッシュを向かえているでしょうか。記録媒体に入れたまま、必要なときにだけ探しだしておしまいというかたちが圧倒的に多いのではないでしょうか。プリントをしなくても見られるという特性があり、それがデジタルデータの利便性だからです。撮影した写真をプリントして飾る、アルバムに収めて子どもと会話しながら思い出を紐解くといった様なスタイルは随分と減ってしまったのではないでしょうか。私の家にも両親が撮影してくれた何気ない日常写真が収まっているアルバムがあります。今でも懐かしくページをめくります。時折、自分の子どもを膝に載せて会話を楽しみながら見せています。写真をカタチとして残して眺めるということは、モニターや液晶画面を通じてみる写真とは全く別の意味を持つと思います。想いの詰まった写真ならなおのこと。どのようなスタイルでもお気に入りの写真はプリントされることをオススメします。