月別アーカイブ: 2012年7月

パパとママのための写真撮影講座(第2回)


■背景がぼけた写真

スタジオへ写真撮影に来られたお客様から、「背景がぼけた写真はどうやって撮影するですか?」と質問されることがあります。

カメラでの写真撮影にはピントの合う範囲というものがあります。それを被写界深度といいます。被写界深度はカメラの絞り値を開放側に設定すればするほど、またレンズの焦点距離(ミリ数)が長くなればなるほど、そしてカメラから被写体までの距離が短いほど浅くなります(背景がぼけます)。つまり望遠レンズを使って、絞りを開け気味にして、被写体の近くで撮影すれば背景がぼけやすくなります。「絞り」とはレンズの中にある瞳孔みたいなもので、シャッターと同時に予め設定した開き具合にレンズの中で動く羽のようなものです。被写界深度はピントを合わせた位置から手前に浅く、奥に深い性質があり、比率は手前1:奥2となります…。なぁ~んて、なんだかややこやしいですね。分かりづらいうんちくはこれ位にして実験してみましょう。

下の2枚の写真はデジタル一眼を使って撮影しました。レンズは70mmです。バラと鈴の前後の距離は約20cmです。「写真1」は「絞り値」を最大限に絞り込んでバラにピントを合わせて撮影しました。背景はあまりぼけた写真になっていません。

次に同じ位置からカメラの「絞り値」を開放値に変更して撮影しました。先ほどと同じ位置から同じカメラで撮影しているのに、今度の写真はバラにしかピントがあっていません。バラがより強調されたような写真になりました。(「写真2」)
・カメラの絞り値を変えた写真
diary1008

さて、次はコンパクトデジカメの代用としてiPhone4sで同じ実験をします。今回変えるのは被写体までの距離だけでカメラの設定は変えません。1枚目の「写真3」はバラと鈴の両方にピントが合っています。

次に、ギリギリまでバラに近づいてみます。近づいた分バラが大きな写真になりましたが、少し背景がぼけた写真「写真4」になりました。これは、例えば人間の目でも自分から3メートルほど離れたところにある鉛筆を見ると鉛筆だけではなくその周りのものもピントがあって見えますが、目の前で鉛筆をみると鉛筆以外の風景はぼけて見えますよね。それとおなじ原理です。もともとワイド系のレンズは被写界深度が深いので背景をぼかすためにはより被写体に近づく必要性を表しています。

・カメラと被写体との距離を変えた写真
diary1009

プロの現場ではその撮影内容によって撮影機材を変えます。今回の写真の場合、バラと鈴の両方を見せたいコマーシャルの写真ですと片方がぼけた写真はアウトということになる場合もあります。バラだけを表現する写真であれば了かもしれません。どちらが良いか悪いかではなく、どう表現したいかで機材の選定と設定、被写体までの距離が決まります。細かなことはまだまだあるのですが、ざっくりとこの様なところでしょうか。

ちなみに、私のプライベートのカメラはiPhone4sです。iPhone4sのカメラはワイド系の単焦点レンズなので「望遠レンズで絞り開放」というような描写は難しいですが、解像度も高く、写真の階調表現もすばらしいカメラだと思っています。携帯電話の写真機能としてはかなり高性能なカメラが付いています。写真を始めたころは28mmの単焦点レンズで街のスナップばかりを撮影していましたのでワイドの単焦点で撮影する写真は私の原点のような気がします。「レンズではなく足で(移動して)撮影するように」と教わったのを懐かしく思います。ブログの写真もコラムの写真もこのiPhone4sで9割以上を撮影しています。

デジタルカメラが浸透してご家庭でも写真撮影の機会が増えている時代です。使える内容がありましたらお役立て下さい。素敵な写真がたくさん撮れるといいですね。

続きはまた…

(※カメラ操作方法、撮影技術などのお問い合わせついては、メールやお電話等でのご質問にはお答えしていません。ご了承下さい。)


プーさん森へ帰るの写真


■事件発生

スタッフのYukoです。七月も終盤になり、毎日暑い日が続いていますね。いかがお過ごしでしょうか。

昨日、ロケーションの写真撮影の最中に事件が起きました。フォトスタジオ石井で撮影をしたお客様はご存じの方も多いかと思いますが、あのプーさん(本名:タナカさん)がロケ撮影中に森へ帰ってしまったのです。いつものようにお客様と遊んでいたら高い木の枝に絶妙な状態ではさまってしまい、こちらの呼びかけにも全く応答しません。お目々も隠しているので、悲しい表情なのか、ニヤリとしているのかも分かりません。晴れの日も雨の日もいつも私たちと一緒に遊んでくれていたプーさん。感情移入は並々ならないものがあります。必ず助け出してげようと思います。とりあえず、想い出として少しだけ野生化した勇姿を写真に残しておきました。

・プーさんの写真
diary1010

回収作業には相当な長さの棒が必要です。夏休みに主人と2人で助けに行ってきます。
プーさん待っててね。。。


手作り


■久しぶりの手作りピザ

こんにちは。スタッフの信平です。
爽やかな北海道の夏、皆さまいかがお過ごしですか?先週、大通り公園で焼きとうきびを食べました。今はまだ昨年の冷凍物だそうです。もぎたて生とうきびが出るのはもう少し後だとか…お醤油の香ばしく甘い香りが最高ですよね!

さて、久々に昨晩ピザを焼いてみました。生地をこねてくれるのはパン焼き機ちゃんです。材料を入れてスイッチオン、45分後にはモチモチの生地の出来上がりです。トッピングはバジル(お友達から摘みたてを頂いて)、ミックスチーズ、カマンベールチーズと至ってシンプルですが、焼きたてはやっぱり美味しかったです。

・愛用のベーカリーとピザの写真
diary1011

パンもふかふかに美味しく焼けるので、またお休みの日にでも作ってみようと思います♪